2x2...人と文鳥の小さな群れ

シルバ@blanccasseのための備忘録

ケージ模様替え大作戦!・続き

さて。買い出しを終え、すっかり腹減り狼になった私と子犬ちゃん。顔を見合わせ外食決定し、いざ作戦会議である。

文鳥って模様替えが嫌いってネットで読んだけど・・・」と私。
「うーん・・・なるべく脅かさないようにしないといけないしねー」と子犬ちゃん。
「それに、どうやって掴まえる?」ちょっと不安な私。
「それは・・・出来ると思うけど・・嫌われたくないなー(涙)」と子犬ちゃん。
「えー!?私は掴まえられないよー!!?やってよー!!」私は小鳥を掴まえたことなどないのだ!力加減だって分からない。
「それに、やるなら今のうちだよ、ね!?」無理矢理説得。
「そうだねっ!!」決意を固めた子犬ちゃん。
・・・・・しばし黙考・・・・・・・・・ひそひそひそ・・・。

こうして作戦は決まったのだ!




足音を殺して階段を上がり、そーっと鍵を開ける。目配せで紙袋を二つ用意し、細く開けた戸の隙間から、カーテン越しの外光に、ほのかに浮かび上がるケージの様子を窺う。・・・よしっ!いざっ!!

沈黙したままケージの扉を開け、子犬ちゃんが手を入れる!バサバサバサ・・・っ!!大騒ぎの文鳥たち!どちらか分からないままに、一羽確保。私の持った紙袋に落とし、すかさず口を折り返して洗濯ハサミで閉じる!バサバサバサ・・・っ!!あと一羽!それが中々掴まらない。紙袋の中では「ピっ!ピっ!」という声とガサガサ動く音がする。焦る。気が狂ったように逃げ惑う文鳥のシルエットが浮かんでいる。焦る焦る焦る。バサバサ・・・ようやく掴まえたっ!!慌ててもう一つの紙袋に落とし、これも洗濯ハサミで・・・逃げた!冷や汗を流しながら慌てて掴まえ直し、閉じる。更に紙袋には段ボールを被せる。

・・・・・はぁ・・・・声にならない溜め息を二人して漏らし、ようやく電気を点けた。今度は如何に短時間で模様替えをするかの勝負だ!

相変わらず無言。文鳥たちの声と動き回る音だけが、切れ切れに聞こえて来る。目配せと指差し確認だけで止まり木のレイアウトを決定、ブランコ位置も調節する。コンビネーションフィーダーや餌入れは明日で良い。とりあえず、早く、早く文鳥たちを戻さねば!!再び電気を消し、逸る気持ちを押し殺して、子犬ちゃんが紙袋に手を入れる。

「・・・う゛・・!」子犬ちゃんが噛まれたらしい。そりゃあ仕方ないだろう。怖いもんなー(噛まれたことがなかったため他人事)

でも、そんなことに構ってはいられない。狭い紙袋の中のこと。今度はあっという間に二羽共ケージに戻せた。これで一安心。やれやれ、ここからが一芝居である。

ガチャ・・っ「ただいまー♪」「ただーいまーーっ♪」

一旦そのまま玄関を出、ちょっと下がった踊り場で呼吸を整え、何食わぬ顔をして、今帰宅したかのような芝居を打ったのだ(お馬鹿?)電気を点して、びっくり顔の文鳥たちと顔を合わす。

「ただいまー♪あらっ?レっちゃん、ブランコどうしたのー?」と私。
「ただーいまーーっ♪ほんとだねぇ!まるで新しいお家みたいだねー?」と子犬ちゃん。
「素敵だねー?クリスマスは過ぎたのに、サンタさんが来たのかな?」私、思いっきり笑顔で。
「朱も良かったねぇ?良い子でお留守番してたからかなー?」子犬ちゃんも合わせる(笑)
そして、その後も「すごいねー♪」「かっこいいねー♪」「素敵だねー♪」と散々持ち上げておいたのである。

・・・今から考えれば、お馬鹿かも・・。でも、真剣だったのだっ!!(力説)

文鳥たちは、しばし固まった後、餌をついばみ、上段の止まり木に上がって落ち着くことにしたらしかった。それを見届けて就寝させ、小声でひそひそと・・・。

「・・・どうかな?」と私。
「バレたかな?大丈夫かな?」と子犬ちゃん。
「・・・大丈夫じゃない?」全く根拠の無い意見を述べてみる私(笑)
「明日大騒ぎするつもりかな?」しかも、言った側から不安になってるし。
「どうだろーね?(悩)」
「さっき、噛まれたの?」
「そうだよ!!す・・・っごい痛かったんだから!!ほら!」と、見せてくれた手には三角の嘴形(?)がっ!!
「・・・(笑)・・!!」思わず声を殺して笑ってしまった。嘴形が可愛くて(笑)

翌日。就寝用段ボールを開ける時は、めちゃくちゃ緊張したのであるが、どのみちまだまだ警戒警報発令中だったせいか、レティも朱華も普段と大して変わりなく。。。こうして模様替え大作戦は無事成功を収めたのであった!ばんざーいっ!!*1

*1:良い子は真似をしないでください。ショックを起こさなかったのは、たぶん、運が良かったのだ。