2x2...人と文鳥の小さな群れ

シルバ@blanccasseのための備忘録

床解禁


興味津々のレティ
「・・・やっぱり、諦めた方が良いのかな・・」
ぽつり、と呟いたのは昨夜のことである。

尻尾付きのバランスボールは一晩で見る影も無く萎んで行き、文鳥たちとの攻防戦は続いていた。が、運動神経、反射神経共に鈍い私。うっかりレティ(或いは朱華)を見ていたり、チョスに気を取られる度に、あわやという場面が繰り返され、とうとう二回も朱華が床に下りてしまった。その度に拾い上げてはみるものの、私の緊張が伝染するのか、文鳥たちも落ち着き無く、ゆったりのんびり楽しい放鳥時間とは程遠い日々が続いていたのである。そこで、冒頭の科白。たった二日で疲れ切ってしまったのである。

それに。ケージ囲いの段ボールに牧草を置いても駄目。貯めておいた羽根で気を逸らしてみても駄目。丸めたティッシュを一時与えても駄目。どれもこれも、その場限りの興味しか引かず、床を狙い続けるのには、巣材徴発以上の理由があると思えて来ていた。しかも。何度も邪魔する内に、文鳥たちは段々私にまとわりつかなくなって来ており、信頼関係も損なわれつつあったのである。限界。


背伸びする朱華
「・・・やっぱり、諦めた方が良いのかな・・」と私。
「・・・うーん・・・」と考え込む子犬ちゃんに、ここ数日の状況を説明する。
「ちょっと探検して満足したら、執着しなくなるかなぁ?」と子犬ちゃん。
「そうだねぇ・・・鳥って、元々は地面より高い処の方が好きなんでしょ?」
「うん。」
「掃除機かけて、危険物は隠して?」
「うん。明日、試してみる?」
「どうなるかね?(溜め息)」
「どうなるだろうねぇ(溜め息)。」

初めての床探検


クッションを穿るレティ(手前)と余所見の朱華(奥)

チャックとタグがポイント。レティ(手前)朱華(奥)
私も休みで子犬ちゃんも遅出だったので、張り切って掃除機*1をかける。準備万端。

放鳥後、暫くはベット上の定期巡回に費やし、床に下りる気配無し。しかし、こちらの様子を窺いつつ一旦下りると、二羽共に、興奮に嘴を真っ赤に染めながら探検(苦笑)。クッションを穿ったり、ホットカーペットカバーを毟ったり、携帯を突いたり(汗)。でも、意外なことに、普段人間どもの定位置としているホットカーペットからは出ない。・・・“まだ”なのかもしれないが(汗)。

幸い、ホットカーペットの毛が朱華の嘴に絡まり大慌てでペッペッした程度で、危険物を口にすることも無く、自主的に帰籠*2。大満足と顔に書いてある(苦笑)。

内心はらはらどきどきだった人間どもは、安堵の溜め息二重奏。どうやら、これから毎日、掃除機をかける日々が始まったようである。・・・“規則正しい生活をするように”だけじゃなく、“綺麗好きになるように”も神様から使わされて来たのかな(遠い目)。

*1:ハンディ掃除機を購入し、ケージ周り清掃に使用しているのだが、何故かこいつは文鳥たちのウケが悪い。普通の掃除機は平気なのに、こちらは大嫌いらしい。手に持つだけで大騒ぎ(汗)。

*2:突然。思い出したように慌てて帰り、朱華は抱卵、レティは餌箱直行(笑)。