2x2...人と文鳥の小さな群れ

シルバ@blanccasseのための備忘録

強制別居敢行

1/18朝


なに?なになにっ?!(レティ・右/朱華・左)
レティの体重を量ってみると・・・やはり29g(むー)。しかし、増えてはいないのが救い。ならば!前夜の決意通りに皿巣は撤去である!

勿論。二羽揃って非難囂々、文句たらたら大騒ぎ。ケージに入っては皿巣があったはずの場所を見上げ、「チュンッ?!(無いよっ?!)」と一声叫んで振り返り、「チュンッ!チィッ!チュッ!チュイッ!(無いっ!ねぇっ!無いじゃないっ!無いってば、聞いてんのっ!)」と鳴きながら、睨みながら、戻って来て訴えるのだ。

でも、こうして大騒ぎしていれば、まぁその内に、発情気分からは抜けるだろうさ。と、安易に考えていたら、これが大間違い。ほんの十分、十五分の内に騒ぎは収まり、食餌再開。そして。尻尾ぷるぷるの発情行動へと移ったのである!(衝撃!)

目撃した瞬間に声を掛け、邪魔をしてはみたものの、ほとほと困り果てる。朱華からでなく、レティから誘っていたのにも気が滅入る。そりゃあ現在発情中なのはレティだと分かっちゃいるが、朱華は大層その気になりやすいのだ。それに、皿巣が無くなったことは、もうどうでもいいのか?・・もしかして。時期が来たらどうせ戻してくれるとか、舐めた考えを持たれているのか?(いや、実際、いままでそうだったのだがね・汗)

さて、ここで。私が選んだ行動。それは健診(汗)。安全にストレスを与えられるし、かなり疲れた様子の朱華の産後健診もしてもらえるし、気分転換にもなるじゃないか!・・・って。こんなことで病院へ連れて行かれるなんざ、文鳥にとっては大迷惑。善良、且つ優秀な飼い主さんからは批難の嵐だろうなぁ、と思いつつ早速予約(うひゃー!)。

通院移動用ケージを、しっかり嫌な記憶と結びつけている文鳥たち。煮干しで釣って、ようやく入らせ、いざ、病院へ!

病院


06年二回目産卵状況推測表
斯く斯く然々云々。メモを基に、二羽の産卵開始日から終了までの産卵数、その間の糞の様子、食欲、抱卵態勢、足の具合について等、気付いたこと、気になることを医師に説明。冷蔵保存してあった卵も見て貰う。

ここで豆知識。うずらの卵の斑紋って、一羽一羽異なるんだって!へぇーへぇーへぇー!知らなかったよー!で、同様に。全く同じように見える文鳥の卵にも、大まかな見分け方のポイントがあるらしい。それは、卵殻の艶と白いラインの高さ。特に我が家の場合には、違いが顕著であったため、簡単に識別出来たのである(感嘆)。

まず、明らかに艶っぽい卵とそうでないの、微妙なものとを分別。“艶っぽいグループ=A”と“そうでないグループ=B”をよくよく比較すると、卵殻にうっすら表れている白いライン(鶏卵などで見る、空気の入った部分が透けているような感じ)*1の高さが異なるのが分かる。実はこのラインの高さ、個鳥によって異なるそうである。我が家の場合、Aは斜めに高くラインが入っており、Bはかなり低い。これを基に、更に微妙なものを振り分けると。。。持って行った卵九個*2の内、Aグループが六個、Bグループが三個となった。・・・って。バランスがおかしくないか(汗)。

だが。もしBグループ三個にプラスして、割れた卵二個が、両方共同じBグループのものと換算すると計五個。数は合う。しかも、Bは全体的に小さめで、殻も薄め。割れた卵もちょっと薄めなので、たぶん同じグループで間違いないだろう、とのこと。

加えて、Aグループ六個の内、一つだけやけに小さい卵があった。例のどっちかが一日二個産卵という暴挙を犯した事件。産卵間隔が狭まったのか、軽い卵詰まりだったのかは不明ながら、その時産まれた卵ではないか、との推測*3

産卵数と重ね合わせて考えるに。

Aグループが朱華、Bグループがレティのものということになる(あくまで推測)。

しかし、よくよく考えると、二個産卵したのは日曜日。人間共在宅中。いくら忙しくても、何と言っても同じ部屋にいたのである。朱華が産卵障害に陥っていたのなら、それと気付いていたはず。なので、何らかの理由により産卵間隔が狭まってしまった、と考えるのが正解かもしれない。これは、帰って来てブログを見直して思ったことだけれど。

それにしても、レティ・・・艶ぴかボディそのまんまの癖に、案の定というか何と言うか、やはり難産の可能性が高かったのか(滝汗)*4。いや。それとも。。。あまり卵に栄養を送らずにいたから、そんな艶ぴか状態を保っていられるのか(謎)。

診察:朱華の場合

朱華:25g。まずは視診から。骨盤はしっかり閉じており、完全に発情終了。鳥にも妊娠線とやらがあるのかどうかは聞き忘れたのだが、ぎょっとする程に腹部が弛んでいる(汗)。まさに、萎んだ風船(汗)。

そして。肝臓が見て分かるほど腫れており、抱卵終了直後ということを考え合わせると仕方がないのだけれど、これが収まらないようだと大問題。糞検査でも、腸内細菌状態、デンプン質消化状態、脂肪質消化状態の三項目の内、肝臓に影響される脂肪部分に若干の問題があり、以後要観察となる。

また、医師には、朱華の一個目産卵直後から、二羽交替できっちり抱卵していたと伝えてあったのだが、なんと、抱卵斑*5は朱華にしか無かったのである!!え?(愕然)

・・レッちゃん・・・?もしもし?熱心に抱卵していたように見えたのは、あれは単なるポーズだったのかい?少なくとも、並んで巣籠もりしている時は、しゅーに任せっぱなしだったってーことかっ?!おいおいおい(呆然)。

診察:レティの場合

で。当のレティ:29g。

相変わらず羽根は艶ぴか、手触り最高ながら、嘴の色が今一つ優れないとの指摘。これはねー。私も感じていたことなのだが、写真ではよく分からない程度の一段階薄い色なのである。虚弱体質のレティのこと。念のために、そのう検査もお願いするが、問題無し。産卵の後遺症だけだったら良いのだが・・・謎。これも要観察。

触診の結果、まだ卵殻(卵核?)形成には至っていないものの、ぎりぎりの状態であると判明。もし、このまま収まってくれれば、肥大した産卵器官は収縮へと向かい、余分に溜め込んでいるカルシウム等も再び体内へと吸収されるから心配はない、とのこと。

さすがにレティはお腹ぽんぽんで、視診では肝臓の状態不明。糞検査三項目の内、脂肪部分に微かに問題は見受けられるものの、朱華ほどではない*6。が・・・現在進行形で肝臓に負担を掛けている最中なのでねぇ(苦笑)。

発情・産卵抑制


レティ饅頭(笑)
以前にも書いたが、鳥の発情・産卵抑制は難しい。姿どころか、声の聞こえる範囲にいるだけで発情、産卵してしまう個体もいるというのである。だが、1Kの我が家に声の聞こえない範囲など無いし、姿を隠せるのも、キッチンか風呂場、トイレのみ。まさか、そんな場所で暮らさせる訳にはゆかないだろー(お手上げ)。そんな状態で出来る範囲のこと、というと。。。

まず別居。せめて別居。それから日照時間調整だって(溜め息)。

最新の抑制法としては、いざとなったらホルモン療法という手段もある*7らしい。しかし。これがまた(遠い目)。薬なので、どうしても、多かれ少なかれ副作用がある上に、“どうも文鳥には効きにくい”説が主流だというのである(汗)。意味無いじゃん(苦笑)。

後は、漢方という手も。けど・・・個人的には、漢方による産卵抑制も効くのか疑問有り。

・・・・・だが。もし。

もし、このまま発情が収まらず、長く続いた場合。その間、ずっと肝臓に余計な負担をかけ続けることになる*8。だから決して。産卵さえしなければ良いという訳にはいかない。

しかし、もし逆に、このままレティが産卵した場合。朱華と違って、十分な間隔を空けての産卵ではなくなる*9。当鳥には難産の危険性があるというのに。だから、私が当初、安易に考えていたように、簡単に産ませる訳にはいかなくなったのである。

はっきりジレンマ。

出来ることからやるしかないし、やれるだけのことをするしかないが。。。不安山盛り。気分は神頼み(遠い目)。

強制別居


思いっ切り睨む朱華
帰宅後。早速別居の準備と相成った。が。何分スペースに限りがあるので、病鳥看護用の小さなケージを使用。うーん・・・狭い(汗)。

ま・・えっと。物は考え様ということで(汗)。レティには、しっかりめの保温が必要で。狭い方が暖まるし。だから病鳥看護用に買った小さいケージなんだし(汗)。

自分に言い訳をしつつ、レティを小さいケージに移す。手間取るかと思いきや、用意した新しい副食につられて、すんなり入る。本日二度目。さっきも煮干しにつられて、通院用キャリーに入れられたばかりだというのに・・・食い意地張ってるなぁ(呆)。

しかし。レティがもぐもぐ副食を食べている内から、朱華が鳴き叫び、以後大騒ぎ突入。ケージ三角飛びも羽繕いも食餌さえも、泣き叫びつつ同時進行。狂乱状態に陥っている(汗)。当のレティの方が、本当に出して貰えないと分かっても、それほど騒いだりしていないというのは、どういうことなのだろうか(謎)。

三〜四時間程、様子を見るが、ずーーーーーっとこの調子。ほぼ一瞬も休むことなく、鳴き騒ぐ朱華。声は、合いの手を入れる程度にして、忙しなく上下の止まり木を往復するだけのレティ。うーん(滝汗)。

困り果てた私。自分が部屋に居ることが、訴え続ける原因の一つであろうと考え、暫く外出してみることにする。

・・・三時間後・・・・・。

ドアを開けた瞬間から、悲鳴が聞こえている(汗)。レティの糞が、同じ場所に固まって落ちていたので、たぶん、私がいない間は、二羽とも昼寝をしていたのだとは思うが。。。帰るのを待ち兼ねて、訴え続行とは(困)。

結局、別居は朱華の方がストレスになっている模様。鳴き通し騒ぎ通しの狂乱状態は、絶対に出して貰えないと学習している夕食時*10以外、ずーーーーーっと変わらず(遠い目)。

ところが。食後にちょっとだけ放鳥、抱っこの時間を設けると、一緒に部屋に出されている間は騒がないのである(うーん・汗)。朱華は、そんなにレティが好きなのか(苦笑)。でもなー?我慢してな?・・・・・。「絶対に嫌!」そんな声が聞こえた気がする(滝汗)。何故なら、この後、お昼寝でパワー充電した朱華は、深夜01:00過ぎまで、お休みカバーを掛けられても騒ぎ続けたからである(溜め息)*11

本当に。私の方が泣きたい気持ちであったことよ(涙)。

診療費

項目 内訳 小計
再診料 1,000×2 ¥2,000-
糞便検査料 500×2 ¥1,000-
合計   ¥3,000-

*1:申し訳ない。撮ってはみたのだが、写真だときちんと判別可能な具合には写らないのである(汗)。よって、想像にお任せするしかないのだ。

*2:割れた卵も一つ持って行っていたが、ここでは除外。

*3:文鳥の産卵は通常一日一個だが、こういった理由によって一日に二個産む場合もあるらしい。

*4:卵殻が薄めということは、産卵障害を引き起こす可能性が高いということであり、要注意なのである(汗)。

*5:ここで言う『抱卵斑』とは、抱卵期に出来る腹部の禿げ。卵をしっかり抱いている内に、擦れて腹部の羽毛が抜けてしまったり、きちんと抱こうとして自分で抜いてしまった部分のこと。

*6:消化検査でびっくりしたことは、牧草の切れっ端が山盛りだったことだけ(笑)。発情終了していた朱華には無かったのに(苦笑)。

*7:先日読了した、『コンパニオンバード 完全ガイド』にも記載されていた。

*8:肝臓は色々なものを分解、再合成する器官。実際に卵を作る際にも、その準備段階でも、様々な働きを通常以上に行っている。

*9:朱華は、二ヶ月以上の間隔を空けての産卵である。

*10:夕食の支度をしている間は騒いでいても、いざ食事時には黙って昼(夜?)寝して待ち、終わったのを見計らって放鳥をせがむのが恒例。

*11:当初、横並びのケージの間も覆うようにカバーを掛けていたのだが、あまりに騒いで寝ないのでカバーの向きを直し、互いの影が確認出来るようにし、更に暫く騒いだ後、ようやく諦めて寝てくれたのである。