2x2...人と文鳥の小さな群れ

シルバ@blanccasseのための備忘録

冒険心は障害を越える

目撃者無しの大冒険@12/25


一番ぱっちり目に撮れた麹塵
子犬ちゃんから通院報告メールを貰った頃、シルバは社内大掃除の真っ最中だった。書庫整理担当で、大型本を抱え立ったり座ったり、慣れないスクワット状態。でも、それが済めば後は納会で終了。“乾杯にさえ立ち会えば良い”との事前通知をまともに受け取ったのは私だけだったようだが・・・三時前には帰って来てしまった(汗)。

帰宅した時、丁度子犬ちゃんはクライアントの返事待ち時間を利用して、数ヶ月ぶりの美容院へ出掛けており不在。明るいうちに帰宅した私をレティが大歓迎してくれ・・・たのだが、もう一人、声が。挿し餌記録表を確認しても、まだ次までには三十分以上あるはず。なのに、声が止まない(汗)。外では雀の大群が喧嘩騒ぎを繰り広げ*1、レティも負けじと大音量で“出せ!出せ!”コール。これに麹塵までが“ピャッピャッ”と文句を言うのだから、そりゃもう尋常でない騒ぎになっていた。。。うるさーーーーーいっ!!ちょっとは休憩させろーーーっ!!(泣)

・・・・・・・・・そんなことを言っても、当たり前のように誰一人言うことを聞きゃあしませんが・・・・・(涙)。

念のため当雛に確認しても「食べる!」と言うので、急いで挿し餌の準備をする。が。例によって、最初の一口しか口を開きやがらねぇ。。。(溜め息)

もう大分、力も強くなり逃げ技も向上した麹塵。タオルですっぽりくるんでいないと、私の技術ではジタバタ暴れるのを抑えられず、何とか数口食べさせた頃には湯煎用の湯も冷めてしまっていた。なのに替えの熱湯の用意を忘れており、仕方なく麹塵をベットの上に置き、「すぐに戻るから、良い子にしてるんだよ!?」と言い置いて、すぐ隣りのキッチンへ薬罐の湯を取りに行った。

・・・ら・・・・・。ほんの数十秒のことだというのに、麹塵がいない。どこにも見当たらない。名前を呼んでも、まだ自分の名前を理解していないちびすけは、返事もしない。物音も立てない。もう、真っ青(滝汗)。布団の山。ベットの下。ちゃぶ台の下。大慌てで探し回る私に答えるのはレティだけ。・・・あのね?レッちゃん・・残念ながら、文鳥言葉は分からないことだらけなんだってば(焦)。

と、そこへ不審な物音が。動きを止め、耳を澄ますと・・・どうやらテレビの方角で音がする。

一瞬保護色となって背景に溶け込んでいた麹塵だったが、ガサゴソ動いてくれたお陰で、ようやく発見。なんと、空気清浄機と壁面との隙間に落ち込んでいたのである。一体なんだってこんなところに!(汗)

呆然とした顔の麹塵に挿し餌を終えた後、つらつら考えるも、理由は一つしか思い当たらない。そう。たぶん。飛んだのだ。それしかない。ベットから落ちたとしても、数十秒で歩いて入り込めるような場所ではない。僅か1m弱に過ぎない距離だが、飛んだ・・・そうかー・・飛んだかぁ・・・・・(遠い目)。

なんかこう。。。人間の赤ちゃんが初めて歩いた時みたいな。みんな揃ったところで「きくー?きーちゃーん!こっちだよー!・・・やぁ、来れたのー?すごいねぇ!えらいねー?飛べたんだねぇ!(笑)」なぁーんて夢を見ていたのに・・・現実は初飛行初墜落初遭難の三点セット、しかも目撃者ゼロだなんて(とほほ・涙)。

夜。最後の挿し餌を終えた後、事態を振り返り、子犬ちゃんと相談した。麹塵は、もうプラケースに押し込めて置く時期ではないのではないかと。

身体は小さいし、自分の力でどれだけ食べられるのかも不安だし、体重減少の恐怖は二度と味わいたくないので、独り餌なんてまだまだとんでもない。だがしかしかし・・・飛べるくらいなら、日中だけでももう少し広い場所で遊ばせてやらなければ、今度は筋力に対する不安が出て来る。・・・だぁぁあああ!なんだってこのちびは行動力だけは一人前なんだぁぁぁああ!!(悩)

探検探索遊びに熱中@12/26

朝一挿し餌前体重17.0g、最終挿し餌後体重21.0g。食事量1.0〜2g。


初めての止まり木(麹塵)

初めてのブランコ(麹塵)

ブランコは快適らしい(麹塵)
朝。子犬ちゃんが最初の挿し餌をしている間に、雛仕様ケージの準備をする。結局、日中はケージで過ごさせようということになったのである*2

通院用キャリー@マルワ ウィングにしようかとも思ったのだが、それだとヒヨコ電球が掛けられない。なので、今まで金網部分だけプラケースに被せて使っていた傷病鳥看護用ケージ@HOEI 101をきちんと組み立てることにした。

雛仕様ケージは、まだ床暖房@ミニペット用ヒーターほ〜っと気分!!付き。その上に、今まで通り牧草とケアペーパーを敷き詰め、穂付き餌三種の房を数個撒き、一番下に片止め式止まり木を一本。鈴付きブランコを一つ。底網は使用しない。

本当はニームバーチ@自然木止まり木に慣れて欲しかったのだが、こちらだと切らなくては金網とヒヨコ電球の間に収まらず、かと言って他の場所に設置すると、今度は夜間プラケースを入れるのに支障を来す。仕方なく諦めたが、HOEI 101に片止め式止まり木を付けるとなると、その構造上、押し込むように一番下に取り付けても高低差が10cm以上。「まぁ、しばらくは邪魔っ気なだけだろうけど、慣らさなきゃいけないしね(笑)。」なーんて言いながら、挿し餌の終わった麹塵をケージに戻した。

戻された麹塵。広く明るくなったケージに戸惑うどころか、大喜び!!雛の好奇心・・というか無防備さ加減に人間共は唖然。全く警戒心無くあっちの牧草こっちの茎と囓り回り、はしゃぎまくる。つられて興奮したレティが隣りのケージから呼び鳴きすると、“ピャッピャッ”鳴きながら嬉し気に近寄り、金網と止まり木の狭い隙間で無茶なジャンプを繰り返す。見ているこっちはハラハラし通し。案の定、ジャンプした拍子に伸ばした翼が止まり木に引っ掛かり、変な格好になったりもするのだが、当雛はジタバタ脱出すると全く懲りずに再度再々度再々々度チャレンジ!怪我した様子がないのだけは幸いだったが、まだ止まり木は早かったんじゃないかと迷・・・っているうちに、終にはうっかり止まり木上に着地完遂。この間、僅か数分。唖然呆然愕然としか言いようが無い(汗)。

人間共の予想を斜めに超えて、行動力だけは成長著しい麹塵。新たに手に入れた視界に満足し、うっとりする様子を見て、今日はこれで終了かと思いきや、まだ続きがあった。隣ケージで上段止まり木に上がり、豆苗を千切るレティを見上げ、今度はそれを追おうとし始めたのである。

最初はヒヨコ電球の上に上がろうとし、何度も何度もずり落ちていた。それがふとブランコの存在に気付くと、目一杯身体を伸ばして突いて確認し、数回距離を測って躊躇った後、一発で飛び乗ったのである!まぁ、その自慢気な顔ったらないったら!!小さい身体からはみ出す太さででかでかと“どうだーーーっ!!”と書いてある(汗)。ただ、何故か降りる方は下手らしく、ブランコは勿論、止まり木からでさえ、降りるというより“気合いを込めて落ちる”って感じ(苦笑)。

この日はそれ以降、ずーーーーーっとブランコの上にばかり居て、午前中のお遊びタイムに相当疲れたらしい麹塵は、そのまま夜になってもブランコで爆睡していた(挿し餌時だけは起こしたが・笑)。

微妙な距離感@12/27


初めてのラブスポット(麹塵)

見えるものが違うね!(麹塵)

久々の巣探し遊び(レティ)

巣は渡さないからね!(奥・レティ/手前・麹塵)

この世で一番可愛いのはレッちゃん!(レティ)
朝一挿し餌前体重18.5g、最終挿し餌後体重21.5g。食事量1.5〜2g。

病院で一旦投薬中止となったことを受け、前日から人間が二人揃っている時限定で、レティの挿し餌見学が復活。接触厳禁は変わらないので、近寄るのは何とか阻止しているのだが、レティ、興味津々前のめり(苦笑)。引き取っても引き取っても、子犬ちゃんが挿し餌を詰める右腕やら麹塵を押し留める左腕やらに舞い戻り、思いっ切り邪魔してくれる。なんだってそんなに好きなのか(笑)。

飛ぶことを覚えた麹塵は徐々に飛行距離を伸ばしており、前日にはPC机までの2m近くを飛んだ。シルバが挿し餌担当の際には、挿し餌を詰める間の脱出防止策として頭からタオルですっぽりくるまれた上に、裾も折り込まれているような状態。それを片手だけで押さえつつやっている途中を邪魔されるのだから、迷惑なことこの上ない。この時は袢纏の袖を提供し久々の巣作り遊びに誘ったら、ようやく気を逸らしてくれたのだが。。。

当の麹塵もそんなレティのことが気になって仕方ないらしく、挿し餌そっちのけで注目。まるでご飯時に他に目が行って「食べるか遊ぶかどっちかにしなさい!」と怒られる幼児のよう。逃げ出そうという企みが潰えると、あぐあぐ押し込まれた挿し餌を飲み込みつつ、目だけくりくりレティを追う。

だが。こんなにお互い大好きで、隣ケージも気になる癖に、いざ近付けようとすると躊躇いが(笑)。

僅かに積極性に勝る麹塵。何回飛んでも目指す先はレティのケージ。しかし、待ってて君に乗せてやっても、閉じた扉までの数cmの距離を縮めようとはしない。いつも強気のレティも、放鳥されると必ず麹塵のケージを覗きに行くくらいなのに、いざ目の前の待ってて君に麹塵が乗ると、思わずといった風情で二〜三歩後ずさる・・・で、いきなり威嚇したりとか(笑)。これが逆ケージでも同じ有り様。・・・大好きなのに、告白出来ないってか?(笑)

めちゃくちゃ仲良しな姿を見たい気持ちはあるが、バイキンマン印が完全に取れるまでは、まぁ、これで良いのかなー(うんうん)。

ちなみにこの日。初めて水飲み@コンビネーションフィーダーを設置。まだ独り餌にはなって欲しくない&どうせレティと同居するようになったら、すぐに覚えるだろうとの予測で、おもちゃ代わりの穂付き餌以外撒き餌は無し。数日レティを観察していた麹塵は、一番良く見えるのがレティの水飲み姿だったせいか、すぐに興味を示し、かしかし囓った後で水も飲んでみていたよ。

*1:とうとう雀専用の殻付き餌を購入するようになった我が家。この夏は三巡目の雛まで確認し、多い時には十五〜六羽の群れが降って来る(遠い目)。

*2:同時に粟玉の浸け置き時間も若干短縮。パウダーフードも少々固めに変更。