2x2...人と文鳥の小さな群れ

シルバ@blanccasseのための備忘録

コンビネーションフィーダー・続き

朝。いつも通り餌を替え*1、青菜を用意し、いよいよコンビネーションフィーダーをセットする。水飲み場との認識が出来るまで、アウターバードバスは、しばらくお預けである。さて・・・どうだろう・・?

毎日餌を替える際、じろじろ人間観察していた文鳥たち。もちろん今日も観察していたため、人間が何か変わったものを取り付けたのは理解しているらしい。しかし、全くの無視!(涙)大ヒット中の青菜と粟穂、それに餌箱を行ったり来たり。全く近寄る様子もない。うー・・ん。だが、当座の水分は青菜からも摂取出来るはず。このまま戻したら慣れないし・・・でもでも本当に駄目なら戻さなければ。。。努力、根性と共に、我慢なんぞ最悪嫌い。なのに、私の忍耐力を試されるのかー・・とげんなり。

そんな気持ちも知らず、一頻り食べた後、文鳥たちは昼寝を始めた*2。それを見つつ、腹を括る。次。起きて餌を食べ始めた時、試してみよう。水だけは、そうそう待ってはいられない。

・・・文鳥お昼寝中・・・

起きて来た文鳥たちを観察する。餌も粟穂も青菜も食べている。食欲は落ちていないようだ。・・・ってか、菜差しの縁から水を飲んでないか?!(呆然)

どうやら、起きてみても微動だにしないコンビネーションフィーダーを見て、危険物ではないとの認識は出来たらしい。相変わらず無視だが、固定用U型リングを格好の足掛かりに、ケージ壁面にへばりついて青菜を食べ、挙げ句、菜差しの縁に嘴を突っ込んで水を飲んでいるようなのだ。そりゃねーだろーよっ!!(泣)

いやいやいや。これはチャンスかもしれない。菜差しの縁から飲むほど喉が渇いているなら、そこに水があるとさえ分かれば、逆にすぐ認識してくれるかも!!やっぱり試そう。

「レっちゃーん?」
大きな音を立てないように気を付けながら、ケージの扉を開き固定する。すかさず上段の止まり木に上がる文鳥たち。
「ここにね?お水あるでしょ??」云いながら指先をコンビネーションフィーダーに差し入れ、水音を立ててみせる。精一杯首を伸ばして、その様子を見る文鳥たち。警戒はしているが、興味もありそうだ。
「・・・ほら・・ね?」なるべくゆっくりと、脅かさないように、水滴の付いた指を文鳥たちの近くに持ってゆく。すささ・・っと止まり木を移動し、文鳥たちが私の指を避ける。ここで諦めたり、慌てた様子を見せたら負け。そのまま指を動かさず、しばし語りかける。
「ほら?怖くないよ?お水飲みたいんでしょ?あるよ?」

もう一度。。。声を掛けつつ、出来るだけゆっくりとした動作で指をコンビネーションフィーダーに戻し、もう一度ゆっくりと差し出す。
今度は慌てて逃げる様子はない。このままこのまま。じっと固まったまま指先を見つめる文鳥たち。・・・よし、もう一度。先程同様に繰り返す。
「どうしたー?大丈夫よ?ほら、お水要らないの?」
どれくらいかは分からない。そんなに長い時間ではないと思う。レティが、そっと指先に嘴を伸ばして来たのだ。その間、距離にして3cm程。でも、十分。
「分かった?レっちゃん、分かったのー?えらいねー?じゃあ自分で飲めるね?」そう云って、慎重に指を戻しケージの扉を閉める。そして、そのままケージの前を離れ、人間の定位置から距離を保ったまま見守ることにする。

・・・・・しばらく固まっていた文鳥たち・・・と、徐にレティが動く。片翼ずつゆっくりと伸ばした後、思い切ったように下段に。朱華は同じようにストレッチはしたが、そのまま成り行きを見守っている。レティ、あちらこちらと首をかしげつつ、そっと近づき、コンビネーションフィーダーを矯めつ眇めつ慎重に眺めている。内心の緊張を覚られないよう、こっそり様子を見る私。。。あー!苛々するなーーーっ!!毒なんか入ってないってば!!(当たり前)

と、その時である!レティがコンビネーションフィーダーに嘴を付けたのだっ!!ばんざーいっ♪

ほんのぽっちり嘴を付けて、もぐもぐもぐ・・・確認してから、また慎重に嘴を付け直す。。。今度は飲んだ!!さらにもう一度、今度は長いっ!!なんだよー、やっぱり喉が渇いてたんじゃーんっ♪飲んだくせに、まるで不味い物を口にしたかのように、頭を振って嘴の水滴を飛ばすレティ。いつもの癖だ(笑)それにしても、良かったよぉー(涙)


レティ(左)と朱華(右)この後レティはチョスをした(涙)
この頃になって、ようやく朱華も下りて来たが、まだ怖いようである。見てはいるが、飲もうとはしない。でも大丈夫。レティが飲むなら、朱華も必ず真似をするはず(笑)

そう思っていたら、案の定。夕方、気が付いた時には、二羽とも当然のような顔をしてコンビネーションフィーダーから飲むようになっていた。正直、レティが水の匂いを感じてくれたのかは分からない。でも、食べて飲んで出せている間は大丈夫。やれやれである(笑)

*1:我が家では、一日分より少し多い程度の餌を用意し、毎日取り替えることにしている。

*2:文鳥は日中ほとんどを食べて寝て羽繕いをして過ごすのである。