2x2...人と文鳥の小さな群れ

シルバ@blanccasseのための備忘録

知恵熱

大きな耳
小さな口
遙けきまなざし
よく働くからだ・・・・・『新 祈りのみち』高橋佳子


人生を山に喩えることは、よくあるけれど。隣りの山にいる人間には、その人が現在、山のどの辺りにいるのかは見えても、その頭上に崖が崩れ掛かっていることは見えても、その足下の険しさや道程の苦しさは見えない。様々な道があって。でも、その道を選ぶしかなかった理由は当人にしか分からない。共に歩くことは出来ない。一歩一歩、自分の足で、それぞれが歩いてゆくしかない。

道先を照らす光であれたら良いのだけれど。私もまた、ただ、自分の山を登ることしか出来ないから。せめて、届いた声を聞き逃さないように。大切なことだけは伝えそびれないように。自分の足下だけを見ることのないように。次の一歩を踏み出せるように。

・・・いろんなことがあって。そんなことを考えていたら知恵熱が出てしまったのであることよ(嘆)