2x2...人と文鳥の小さな群れ

シルバ@blanccasseのための備忘録

黒い敵襲来!・続き

初戦

それは。徹夜明けの子犬ちゃんが、珍しく早く*1帰宅した日のことであった。例によって『暑い』vs『抱っこ』のすったもんだの挙げ句に、ようやく文鳥たちを寝かしつけた頃。子犬ちゃんも早々にベットに撃沈。私一人が眠れずに、ベットサイドの定位置でビデオをぼんやり眺めてい・・た・・・らっ!ふと視線を投げた先に。。。奴はいたのだっ!!

「・・・*●※★♯♯■※▼※▲♯※!!」
奴を見据えたまま、ベット上に逃げようと子犬ちゃんの肩を鷲掴みにする私。
「どうしたっ!?」異様な雰囲気に瞬間的に目が覚めたらしい子犬ちゃん。
私の指差す先に、500円玉程もある黒い敵がっ!!
ダッシュで殺虫スプレーを取って戻る子犬ちゃん!
はたと文鳥たちに気付き、視線を敵に定めたまま、お休みカバーを外しケージを寄越す。
「シルバちゃん、一緒に台所に行ってて!」


お澄まし朱華
寝ていたところを叩き起こされ、知らない場所*2に連れて来られた文鳥たち。目をぱちくりさせながら、細ーくなって警戒している。普段、寝起きの八つ当たりが定番というレティすら、ピッとも鳴かず。殺虫剤が流れ込まないよう、仕切戸を閉めたまま盛大に換気扇を回し、文鳥たちに事情を説明する。隣りからは扇風機の回る音に混じって、時折スプレーの噴射音が聞こえてくる。

「・・・どーお??!」我慢を知らない私。
「んー・・・」
「やっつけた?!」頭だけ出して聞く。
「・・なんかねー?いなくなっちゃったんだよーぉ・・・」
「・・!!?・・・」いなくなったたぁ、どーゆーことだっ?!

真っ青な私。困った顔の子犬ちゃん。文鳥たちを台所に残し、二人して大慌てで、逃げ込んだと思しきラックの下の荷物を退かし、大捜索するも敵発見には至らず。。。

「きっと、網戸の隙間から逃げたんだよ」と無理矢理自分たちを納得させつつ、深夜に床の拭き掃除。。。更に、殺虫剤が残らず出て行くよう、換気が終わるまで三十分程も我慢させてから、ようよう文鳥たちを戻し、改めて寝かしつけたのである。

再戦

ところが。奴は出て行っていなかったのだ!!二、三日後再び現れたのである!絶対同じ奴!今度はいつの間にか部屋の真ん中に現れ、真っ直ぐ子犬ちゃんの足目掛けて走って来たのだ!!きぃーーーっ!!一体どこにいたんだっ!?(考えるだに恐ろしいので思考停止)・・・しかし。またしても力及ばず。前回同様のバタバタ大騒動も空しく、TVの下に潜り込んだ奴めを見失ってしまった。。。

決戦

「・・ぅ・・わぁあああっ!!」叫ぶシルバ。

これでもういい加減に出て行ったと思っていた。誰でも思うさ。思うに違いないっ!しかし現実には、更にさらに二日後、奴は三度現れるという暴挙に及んだのである!!しかも今度は私がカタカタPCに向かっているテーブルの下にーーーっ!!


朱華を追い出して得意気なレティ
例のバタバタ大騒動、三度目の再現である。だが、人間二人は、この日に備えて作戦会議を遂行していたのである。私も子犬ちゃんもゴキ○リがめちゃくちゃ嫌い。大嫌いっ!来ないでくれるのが一番だけれど、来ちゃったら仕方ないから殺虫剤で可能な限り遠くから撃退したい。でも、文鳥たちに殺虫剤が毒なのは分かり切っている。人間たちは前二回の戦いを経て、古新聞による攻撃という悲壮な決意を固めていた。武器は丸めた新聞紙のみ!接近戦は非常に辛いけど(涙)。。。心の準備は万全だっ!今度こそ負けないぜっ!!(決意)

・・・と威勢良く啖呵は切ったものの。椅子の上で武器も無く。しかも既に敵を見失っているし。無理でしょーよーーーぉ!?

突然、椅子の脚を這い上って来たらどーしよーっという妄想に冒された私。古新聞片手に戦闘態勢に入った子犬ちゃんと入れ違いに飛んで逃げたのである。文字通り、飛んで。誤算は椅子にキャスターが付いていたこと。よろめいた私、ちゃぶ台に激突(着地?)!もの凄い音と共にちゃぶ台はひっくり返るわ、物は散乱するわ、肘は打つわ。。。散々!!もちろん文鳥たちはケージの中で大騒ぎである。ベットの上で肘をさすりつつ自分を慰める(泣)。

なのに、音に注意を逸らされた子犬ちゃん、またしても見失ってるし。。。
「やっぱりいないよー?」と云いながら振り返った。
と!
「シルバちゃん、動かないでっ!!」
「・・・へ・・?!」
なんとなんと、いつの間にやら敵は私の足下、ベットの下に移動していたのである!ひょえーーーっ!!此奴等の、こーゆーところ*3が嫌いだぁあああっ!!

パンパンッパンッ・・!!

逃げ込もうとする敵に子犬ちゃんの攻撃が炸裂した。とうとうヒットしたのだ!長い長い苦闘の果てに・・・(感涙)。子犬ちゃんはがんばった!えらいっ!!よっ、さすが黒王子っ!!(笑)

後日談

卓上塵取りで外に放りだしたゴキ○リの死骸。運悪く隣りのビルに落下。しかし死骸だと思っていた敵は、豪雨の中、蠢いたのである!怖い物見たさで時々覗いていた私。次の日も昼過ぎまで奴は生きていた・・・しぶとい(怖)。夕方居なくなったのは、雨で排水溝に流されたのか、繁殖期の烏に喰われたのか・・・我が家に戻ってこなければ、どっちでもいいのだが。。。

我が家に奴、ゴ○ブリが襲来するのは、年に二・三回のこと。あんなものと一週間程も同居していたのだから、今年はもう十分である!!とりあえず、網戸周りにゴキ○リ避けにもなるというペパーミントスプレー*4を撒いてみた。これでなんとか、お願いしますよぉー(祈)。

ちなみに、私、肘とお尻に、しっかり青痣が出来ていた(涙)。。。

余談

私も子犬ちゃんも子どもの頃はゴキ○リなんざ、平気の平左であったのだよ?ほんとのほんと!

シルバ家では、東北出身で上京するまでゴキ○リを見たことがなかったという母親が、奴に対し非常な恐怖心を持っている。恐怖心から、姿が見えなくても存在を関知する特殊レーダーを備えてしまったくらいで、目に入った瞬間、気が狂ったように泣き叫び跳ね回るのである。幼少時の私は、その度に古新聞片手に撃退して来たのだ(過去の栄光)。

それがこのような有様と成り果てたのは、一つには、無防備に裸で風呂に入ろうとした時に奴に駆け寄られたこと。さらに、ソフトクリーム屋で片手にアイス、もう一方に荷物と両手が塞がった状態で、奴に首筋に留まられたことが原因である。・・・思い出しても気分が悪いっ!!私の許可なく私に触れるなっつーのっ!!(怒)

子犬ちゃんは・・・ある日、古新聞で叩いたゴキ○リに「竹串を刺したらどんな感じなんだろー?!」という、お馬鹿な思いつきを試したのである。。。ほんと、お馬鹿。当人は「サクッ」という感触を想像して喜々としていたらしいが、現実は・・・ねぇ?言わずもがなだよなー。その時の感触が、あまりに気色悪かったために、怖くなったらしい。ちなみに、姿が似ているからと云ってクワガタやカブトムシも嫌っているのである。似てるだけで嫌われるなんて可哀想に・・・だって、奴みたいな悪意は感じないじゃんねー?

関連エントリ

*1:このところ連日残業続きで、日曜休むのがせいぜいどころか、週一日は徹夜状態なのである(涙)。

*2:我が家ルールでは、文鳥たちは台所立ち入り禁止である。

*3:ゴキ○リって、必ず怖がっている人間の方へ向かって来る!!絶対悪意があると思うっ!!

*4:虫除けになるらしい(友人談)。我が家では鳥用ペパーミント・アロマスプレーで代用。