2x2...人と文鳥の小さな群れ

シルバ@blanccasseのための備忘録

そんなに驚くことか?(謎)

先週末。昔の同僚男性二名と会って、久々に一緒に飲んだ。

既婚者Tさんとの話の流れで。軽ーーーい気持ちで、もう一人のUさんに「結婚しないんですか?」と聞いたのだが、「シルバさんこそ、しないんですか?」と返された。後で考えると“切り返し”のつもりだったのかもしれない。私も良い年齢な訳だし。分からん。が、私は至極普通に「・・・?だって、日本では同姓婚は認められていないから無理でしょ?」と。。。でも、この発言。何故か驚天動地の出来事だったらしい。

・・・・・そんなに驚くことか?(謎)

私は基本的に、仕事上だけの付き合いでなければ。友人であれば。聞かれれば。条件付きではあるが、誰にでも割と平気でカミングアウトする。だが。Tさんもだけれど、今まで「バイセクシュアルで、現在のパートナーは女性。」と話した相手は、大抵が「あぁ、そうなんだ?」「やっぱりねー。」「・・・で?(それがどうかした?喧嘩したとか?)」という反応だったのである。まぁ、「いつからそういう自覚があったの?」程度の興味は持たれても、だからと云って、どうもこうもなく。なんとなく「まぁ、シルバだし。」で終了というか。

ところがUさん。未だ嘗て見たことがない程の動揺ぶりで、その話に触れる度にいつも以上に挙動不審になるのだ。それも。「だって!俺のイメージはっ!?ハニーとか呼ばれちゃってる台湾人*1の優しい男*2ってどんなかなーとか、考えていた訳ですよっ?!それがこうガラガラと・・!」だそうで。そいつはどうも。イメージ壊して悪かったよ(やれやれ)。

Uさん。真面目な仕事ぶりで、無茶をお願いしても溜め息吐きつつもこなしてくれるタイプ。頭でっかちで繊細でちょっとオタクで優しい人。でも、元々仕事上の付き合いでもコミュニケーション機能不全という認識だったのが、今回の件で更に強化された。会話にならないのだ。

今回に限らず。一方的にガガガーーーッと話しては、突然、話の途中で会話を打ち切る。もぐもぐ口籠もっては「いえ。いいです。はい。」で、自己完結。「結論は?何が言いたいの?」と聞いても、謝るばかりで要領を得ない。更に突っ込むと、またしてもガガガーーー・・エンドレス(溜め息)。キャッチボールにならず、パスの途中でボールを奪って抱え込んだかと思えば、おずおずと差し出すような。急き込むように話さなくても無視しないし、謝って欲しい訳でもない。謝罪を求めているなら、はっきりきっぱりそう言う。“会話”がしたいのだよ、私は。

もう同僚でもないのだし、私という存在が嫌なのであれば、二度と付き合わなければ良いだけのこと。それはそれで構わない。そうでないなら。驚かせてしまった分、誠実に対応したかっただけだ。でも、それも嫌みたいだ。かと云って、私を否定したい訳でもないらしい(たぶん)。

「シルバさんはこうだ、っていう本質が崩れたんですよっ?!」と訴えていたが、本質って(笑)。私の本質は、“バイセクシュアル”なんぞにはない。それは私の一部だ。私は、私。それ以上でも以下でもない。幻想を抱くのは勝手だが、幻想が砕け散ったと言われても、それを形作ったのが私ではない以上、責任は負いかねる。そう話したら、案の定、またしても黙り込んでいたけれど。。。そういえば。最初に出会った頃にも、私の年齢を勝手に自分より十歳以上年下と想定して、年上と知った途端に狼狽えていたよなぁ。

結局二対一、Tさんと私で珍しい生き物を観察するような状態になって、飲み会は終了。いや。観察している分には面白いんだけどね。“一度位は、めっちゃ驚かれてみたい”という、長年の希望も叶えられたし。でも、世の中を色々な幻想で埋め尽くしているらしい、君のことがちょっと心配だよ(溜め息)。

*1:子犬ちゃんではなく、前のパートナーのこと。

*2:ちなみに日常では、パートナーのことを「うちのハニー♪」と呼ぶ私。性別固定していないし、男だと“私は”言っていないし。“勝手に誤解されても良いように”しただけで、全部真実。嘘は吐いてない(笑)。