2x2...人と文鳥の小さな群れ

シルバ@blanccasseのための備忘録

やめられないとまらない悪癖

友人から『彩雲国物語』(雪乃紗衣・著)十二冊と『百鬼夜行抄』(今市子・著)八冊を借りて一気読み。本当に、“やめられないとまらない”のが私の悪い癖*1。物語に入り込むと、寝る間も食事も全ての交流も、全部どうでも良くなるのだ。

百鬼夜行抄 (8) (ソノラマコミック文庫)

百鬼夜行抄 (8) (ソノラマコミック文庫)

百鬼夜行抄』は、『文鳥様と私』の作者による作品。日中は文鳥の姿を借りた物の怪(式神)が出てくるという噂を聞いて。・・・確かに(笑)。食い意地が張っていて、ほぼ役立たずの式神。こんなの居たら可愛いぞ(笑)。

彩雲国物語』は、「シルバさん、好きそうだと思って。」という理由で貸してくれたものだが、思いっ切り嵌った。ライトノベル系列では、『デルフィニア戦記』から始まる一連もの(茅田砂湖・著)*2や、『十二国記』(小野不由美・著)*3に続く、久々の大ヒット。犬系好きとしては、勿論、一押しは“王様”(笑)。これが処女作からの連作ということで、十二冊を経て、まだまだ“化ける”と思う。本来、ジャンルを問わない濫読の私にしては珍しく、“いわゆるライトノベル”には拒否反応を示す*4というのに・・・茅田砂湖さん共々、期待大の若手作家である。

華胥の幽夢 十二国記 (講談社X文庫)

華胥の幽夢 十二国記 (講談社X文庫)

長年多種多様な本*5を読み続けていると、寡作はともかく、諸事情に潰されてしまったり、断筆してしまった作家も数多く見ることになる。だからいつも願う。どうか、一作でも多く、一作でもより面白いものを(祈)。

*1:トイレまできりぎり我慢。声を掛けられても応えないこと多数。“帰って来るまで”役立たず。どうしようもない悪癖と断言出来る。

*2:レティの名前の由来となった登場人物がいる。私は双つの太陽が好き(にやり)。でも一番は、海賊王(笑)。

*3:めちゃくちゃお薦め。それにしても。小野不由美さんは何をしていらっしゃるのか(謎)。続刊刊行を待ち侘びて、六尺も首が伸びた人は多数居ように(溜め息)。

*4:どうも私の趣味とは合わない作家が多いのである(苦笑)。

*5:ちなみに『彩雲国物語』のおかげで、一時中断の憂き目にあっていたのが『スティグマ社会学』(アーヴィング・ゴッフマン・著)。私の文章評価は面白いか、面白くないか、だけ。これも面白い!・・面白いのに面白いけど・・・面白負けした(笑)。