2x2...人と文鳥の小さな群れ

シルバ@blanccasseのための備忘録

『花宵道中』読了

花宵道中

花宵道中

花宵道中』(宮木あや子・著)読了。水彩画のような透明感のある、美しい文章を描かれる作家さんのデビュー作。R-18文学賞で大賞と読者賞の同時受賞を受けた作品とか、既に一度読んでいるんだけれど、一冊通して読んで、新ためて、しみじみと切なくなった。誰かを愛しいと思った瞬間を掬い上げ、金平糖とかに閉じこめたような。壊れそうに綺麗で、甘いのにちょっと棘が痛くて切ないお話。るーるるーーー・・今、泣きたい気持ちだ(涙)。

好きな人に好きだって言えて、しかも好きだって返して貰えるのって、とても幸せなことだよねっ!(涙)

この『花宵道中』は大江戸吉原が舞台。次はどんな世界の、どんな物語を紡いで聞かせてくれるのか。一作でも多く読ませて欲しいと願う(祈)。

ちなみに、個人blogも開いてらっしゃるのだが、これが(笑)。『花宵道中』とは全く文体も違う、かっ飛んだ文章で(笑)。以前から大ファンなのである(笑)。ご興味のある方は宮木ログもどうぞ♪

さくらん (KCデラックス イブニング)

さくらん (KCデラックス イブニング)

ちなみに。子犬ちゃんに読ませるのに、参考資料として『さくらん』(安野モヨコ・著)も買ってみた(笑)。私と違って時代劇/小説マニアではないので、まず吉原をビジュアルでイメージしておいて貰おうと(笑)。実は安野さんの漫画は初めて読んだのだが、『さくらん』は・・映画も見たいかもー!