2x2...人と文鳥の小さな群れ

シルバ@blanccasseのための備忘録

海松@老猫その後

先週月曜日。取り敢えず退院した海松。木曜日に一度点滴に連れて行き、本日が一週間目の診察日であった。

結果・・・入院時ほどではないものの、BUN(尿素窒素)数値、Cre(クレアチニン)数値は再び悪化*1。しかも、貧血症状まで出始めている。必然的に、週二回の定期的点滴治療が必須との診断。。。

再悪化原因の一つは、明らかに腎臓病治療に不可欠な食餌療法の拒否だろう。病院では食べていたということなのだが、家に戻ってからは治療食*2をほとんど残す。八〜九割方残す。ふやかした水分を舐め、一回につき三粒程度口にするのみ。これでは治療も何も、その前に生きる力が損なわれてしまう。。。

どんなに身体に良くても食べなければ意味がない。だから母親は、いつも通りのシニア用ウェットフードも与えているようだが、実はそれも、どの程度食べているのか怪しい。どうしたら良いのか(悩)。

腎臓病猫の食餌

その一:
猫の食餌はキャットフード(ドライ・ウェット)が主流の現在。病気に合わせた治療食も様々に出揃っている。腎臓病食も数社から出ていて、本当は、これを食べてくれるなら一番楽。ただ、海松もであるが、拒否する猫は多いらしい(溜め息)。駄目だと言われている一般フードや鰹節を少量混ぜてごまかす作戦は、多くの飼い主さんが行っていることのようである。が、それでも食べずに体重減少に悩んだり、治療食の効果が下がって吐き気が治まらなかったりする場合もあるらしい。
その二:
キャットフードの問題点が取り沙汰される中、手作り食を与える飼い主も増えているのだそうである。健康な猫用は勿論、老猫用、病気に合わせた治療食レシピまでも存在する。これは手間も掛かるし、食費も跳ね上がる。海松が食べるかどうかも、現時点では不明*3。だが、それでも。手作り治療食でも治療用レシピを食べてくれれば、幾分かは違うのではないか。。。私はそう考えるのだが、共に暮らしている母親からの反発に合っている(遠い目)。胡散臭いと感じているのかもしれないし、仕事しながらの手作りに不安を感じているのかもしれない。不明。
その三:
治療食を諦め、好きなものを欲しいだけ食べさせ、その現実を受け入れる(苦笑)。これはもう、何を言う必要もないだろう。こういう選択肢も存在するのは事実だ。

色々と猫の食餌について調べた中に、「究極の食餌を目指すというなら、鶉や雛、鼠などを食べさせること。」とあった。寄生虫等を考慮しつつ自家繁殖させて与えるか、ペット用のものを購入するなら抗生物質飼育をしていないものを人肌程度に暖めて与えるのである。・・・・・確かに、ね・・・。実際に猛禽類や爬虫類等を飼育している方々は当然のこととして行っているのだから、猫の食性を損なわないようにと本気で思うならやるべきことなのだろうし、「やらないのは出来ないからではなく、やりたくないからだ。」と言われても仕方がない。それが出来ない以上、キャットフードであろうと手作り食であろうと代替食に過ぎないことを忘れてはならないのだろう。しかし、今更(苦笑)。

今後のこと

文鳥もだけれど、病気になってから後悔しても遅い。病気にさせない心配りの方が、どれだけ大切であることか。

先日21歳と書いたが、本日ひょっと見たら診察券があり。初診が1985年となっていた。22歳である。もう。22歳。

どの選択をしても後悔は必ずする。私や母親に選べるのは、どの後悔かという選択でしかない。それでも悩む。迷う。“まず美味しくて。そして勿論身体に良いものを食べさせたい。”という信念も、病を前に揺らぐ。惑う。家族だからね。そういうものだろうさ(苦笑)。

・・・海松は、どうして欲しいのかねぇ・・・・・。

私に出来ることは。

誰よりも絆は強いはずだと信じていても、あの子の猫生の半分しか連れ添っていないのだから、生涯を共にする母親の選択を尊重することだけかもしれない。

*1:BUNしか記憶にないが、入院時131→点滴四日目42→退院時40→(点滴治療一回/血液検査無し)→退院一週間後(本日)92。

*2:処方されているのは『 Hill's PRESCRIPTION DIET. k/d 』である。が、昔から海松はHill'sが大嫌いなんだよなー・・・(遠い目)。

*3:素材の良さに拘る猫なので、たぶん食べるだろうとは思っている。