2x2...人と文鳥の小さな群れ

シルバ@blanccasseのための備忘録

晴天、俄に掻き曇り

5/25(金)外は雨、心は晴天


物憂げな海松
退院連絡有り。午前の診療時間内には間に合わなかったので、午後四時頃に迎えに行く。

待合室はかなり混雑・・というか、大混乱。急変により死亡したフェレット@飼い主さんが泣きながら携帯を掴んで飛び出して行ったり、保護した野良猫@飼い主さんが肝機能低下に呆然自失しながら何やら訴えていたり、その間中ずっと、臆病で人見知り、病院大嫌いな柴犬君が世界の全てに威嚇して唸っていたり・・・狭い待合室内で身の置き所が無い私(汗)。とにかくもう、さっさと連れて帰ろうと、数値が安定(BUN45)したこと、体重低下は見られないことだけ確認して帰宅。医師には「これからは週二回は来てくれないと無理かもしれない。」と言われたけれど。。。(遠い目)

さて。帰宅した海松。非常に機嫌が悪いものの、体調はすこぶる良さそう!撫でても撫でてもご機嫌は直らないが、久々に見る旺盛な食欲で、お湯増しした猫缶一個を二回に分けてぺろっと平らげる(喜)。看護師さんの行き届いたお世話ぶりが伺えるような、綺麗になった口周りと前足*1。艶めく被毛。今回の悪化により神経障害が顕著になったようで、後ろ足を曲げにくそうにはしているものの、声にも張りが戻り至って元気。本当に、良かった(感涙)。

それでもちょっと心配だったので、三時間程一緒に過ごす。撫でたり写真を撮ったり処方された薬をカプセルに詰め替えたり。その間一度、かなりゆるゆるの下痢。大量の補液(点滴)をされているので、これは仕方のないことか。自力でトイレに間に合わせているし、問題ないと判断。海松がうつらうつらとし始めたのを機に実家を出る。

途中、駅前で子犬ちゃんと待ち合わせ、お茶。海松に関しては、緩和ケアで行こうと決意している。それでも。それこそが補液の役割でもあるので、医師の「週二」要望に気持ちが曇る。週一から週二、二日置きの週三、そして毎日から朝晩へ・・・補液を増やして頑張っていらっしゃる飼い主さんたち。猫たち。。。でも。でも、私は。海松は。。。

何かある度、心は揺れる。それでも、これ以上の積極的延命は、しない、と決めたのだ。。。

九時過ぎ。母親から連絡があったので、今日の報告と引き継ぎ。とにかく水分を摂らせたいので、k/dドライをふやかすだけでなく、猫缶のお湯増し、k/dウェットも同時に与えてみようと話す。

今回の入院費と持ち帰り処方薬代、併せて67,340円也。

5/26(土)真夏日のような晴天も、心中雷雲奔る


不機嫌です!(海松)
午前九時前。いきなり電話で叩き起こされる。誰かと思いきや、母親。昨夜から五回も海松が吐いているとのこと。水を飲んでも吐く状態らしい。・・・何故!?(困惑)

心配の余り八つ当たり気味の母親に、「全然良くなってないじゃないっ!」とヒステリーを起こされて当惑。そんなことを言われても・・・昨日、私が見た海松は確かにとても元気で。そんな素振りは毛一筋程も無かったのである。私が実家を出てから母親が帰宅するまでの二時間に何かあったのか・・?(謎)

暫し呆然とするも、焦る気持ちを抑えつつ実家へ急行。またしても病院へ。看護師に説明する前に、次の患畜を呼び込もうとした医師と鉢合わせ。目を丸くして「えっ!?どうしてっ!?」と一言。いや、私もそう思うんですが(遠い目)。

昨日帰宅してからの状況を説明。私が着くまでに一回吐いているらしいので、計六回の嘔吐。体力が落ちた状態でのこれ。怪しくない訳がない。早速採血となる。が。急変かと思ったのだが、血液検査の結果ではBUN50、Cre3.6。腎不全での急変ではないらしい。原因不明(鬱)。

最初から医師は誤飲の可能性を疑っていた。ビニール(ラップなど)とか、殺虫剤の掛かった草とか。しかし、中毒性の物なら吐血するらしいので殺虫剤系は却下。そもそも昨日は雨だったし、普段から外に出ない海松が、雨の中に出て行った可能性は極めて低い。まして雨戸も閉め切られているのに。戸袋から出られる程には体力も回復していないのである。ビニール系・・?海松が?まさか。グルメのあの子が、そんな物を口にするとは思えない。しかし、風が何かを持ち込んだという可能性は否定し切れないし、父親が何か落とした物を舐めたのかもしれない。ゴミ箱は・・・どうだろう。私の煙草の吸い殻は・・・まさかまさか(蒼白)。

一回だけの嘔吐なら、急に食べ過ぎたのだろうで済む。だが現実は六回。確実に何かがあったのだ。医師と二人、血液検査待ちの間に色々な可能性を挙げてみたのだが、どうしても分からない。その上、血液検査結果はシロ。誤飲の可能性が大きくなり、レントゲン撮影となる。なったのだが。

運悪く(?)本日は獣医師学会があるとかで、午後は休診の日だったのである(溜め息)。レントゲン撮影は即座に指示して頂いたものの、すぐに出なければならないらしい。本当に消化出来ない物を誤飲したのであれば、開腹手術の可能性もあるのだ。処置自体は緊急であれば対応し、そうでなければ指示を残すということで、一旦入院となる。。。何故、こんなことに(呆然)。

夜になって。帰宅した母親から、またもヒステリー気味の電話。薬を入れたカプセルが間違って食道以外の処へ入ったのではないか、それ以外は考えられない、どうしてこうなっちゃったの、どうして先生から連絡がないの・・・云々。気持ちは分かるが、騒いだところで海松の状態が良くなる訳ではない。医師には昼頃に連絡して欲しいと言われているし、最悪、死亡というような事態でもあるならば、即座に連絡が来るだろう。そうではないのだから、今出来ることは、祈ることくらいなものなのだ。それでも八つ当たりを受け止めてやらねばならないとは。。。まぁ、明日もし退院可能であれば迎えに行ってくれるそうなので、その対価としようか(溜め息)。

*1:歯が抜けているため、餌が歯肉に挟まるらしい。それを擦り取ろうとした跡・・との母親談。プラス涎拭き跡じゃないかと思う私。いずれにせよ、もうすっかり、自分で舐めて被毛を綺麗にすることが出来なくなっているのは確か。