2x2...人と文鳥の小さな群れ

シルバ@blanccasseのための備忘録

時計の秒針が刻む音

衝撃@第一陣(昨日夕方遅く)

昨日の夕方遅く。動物病院から突然の電話。もう退院したはずなのに、一体どうしたのかと心臓ばくばく。すると。。。

海松ちゃんが遊びに来てます(含笑)。」と医師。
「はっ・・!?」意味が分からない私。

何度か聞き返し、ようやく理解した内容が・・これまた信じられない話で(遠い目)。曰く、「通行人からの連絡で、病院近くにて蹲っているところを一時保護した。」と言うのである。・・・なんで・・っ!?(蒼白)既に診療終了時刻ぎりぎり、私が行くのでは間に合わない。慌てて実家に連絡したところ、運良く父親が在宅していたので迎えを頼み込み、何とか事無きを得た。。。(呆然)

海松は。。。今まで動物病院方面へ自ら足を伸ばしたことはない。実家の裏手は神社、すぐその先には森のような鬱蒼とした庭を持つ古いお屋敷があるので、わざわざ車が多く、しかも嫌な記憶のある方へなんぞ行かずとも、遊び場所には困らないからである。それが。何故!??今更!?もう何年も庭先までしか出たことがないと云うのにか??(謎)

まぁまぁまぁ・・・・・。原因は当猫にしか分からないので、追求しても無駄なのだが。車に撥ねられるようなことがなくて良かった。。。(溜め息)

衝撃@第二陣(昨日深夜)

深夜近く。今度は母親から電話。何事かと思いきや、海松の容態が急変(?)していると言うのである。・・・はぁっ!!?(滝汗)

水曜に帰宅してからのこと。母親の話。

病院で「夜の食餌は済んでいるから与えないで欲しい。」と言われていたため、フードは与えず、でも欲しがるので、おかかとノンオイルツナ缶のスープをお湯で伸ばしたものを代わりに与えた。それは食べたので安心していた。

けれど、朝になってみるとk/dは勿論、ウェットフードとお湯をミキサーでペースト状にしたものも、三分の一程度しか口にしない。水も飲まない。しかも、トイレに連れてゆくとドロドロの酷い下痢。それでも仕事があるので仕方なく外出。心配しつつ戻ってみると、夜の食餌も口にしないではないか!k/dもウェットも駄目。相変わらず水も飲まない。糞もせず、尿の痕跡も一つしかない。更に黒い液体を吐く。胃液までも吐く。。。

「こんなんじゃ駄目じゃないっ!どうしたらいいのっ!?」と電話口でヒステリー。そう言われても、飲まず喰わずでは死を待つのみ。出されたものを食べないのなら、何でも良いから食べられるものを探し、何とか口にするよう工夫するしかないではないか。取り敢えず懇々と説得し不安を宥め、やってみるよう促して電話を切った。

ら。一時間後に再度電話(焦燥)。

手を替え品を替え、何とかして何か食べさせようとしても全て、大好物だった蟹すら拒否すると言うのである。。。打つ手無し(溜め息)。ともかく朝一番で点滴(補液)をして貰いに病院へ行くこととなった。

でも。もう再入院はさせない。吐き気を抑えるために、毎日の点滴が必要なら通うから。苦しくないように、辛くないように、それだけで。。。残りの時間は、家で過ごさせてやれるように・・・母親とそう話した。

衝撃@第三陣(本日)

本日朝。「必ず点滴(補液)だけで連れて帰るから。」と言い聞かせた上で、海松を連れ再び病院へ。飲食拒否のこと。下痢と嘔吐のこと。そして、母親と話した今後の方針のこと。医師に伝える。伝えながら、情けなくも思わず目が潤む。

直ぐさま点滴(補液)の指示。どうやらこれで吐き気は収まるらしい。

薬液が落ちきるのを待つ間に医師と会話を交わす。
「おかしいねぇ!病院では食餌もしていたし、嘔吐も無かったのに。それに、昨日より顔色が良いのにねぇ。昨日は疲れ切って見るからに具合が悪そうで、点滴しようかどうしようかと思った程だったんだよ。現在は、こうして見てもしっかりした顔付きをしているし*1、顔だけ見ていれば、あんな年齢にもそれだけ具合が悪いようにも見えないのにねぇ。この子は本当にすごいよ。」
長年信頼している医師の、そんな言葉だけで、少し気持ちが楽になる。海松を支えてゆく自信が戻って来る。

けれど。帰宅後になって気が付いた。医師は、私が「もう残り少ない時間だし、何とか苦しまないようにだけして欲しい。」と言った時、何一つ反論しなかったのだ。ほんの二ヶ月も前であれば、怒りながら否定した類の言葉だったのに。

しかも先程。また母親から電話。本日も飲食拒否をしているらしい。点滴(補液)をしたので、尿だけは出るはずだったのだが、それも無いらしい*2。勿論糞も。これで丸二日に亘る飲食拒否。救いは嘔吐が治まっていることだけ。

「病院では食べていたなんて嘘なんじゃないの?!おかしいよ!どうしたらいいの??蟹さえ食べないんだよっ!??」と言い募る母親。私は。でも私は。。。海松は家に帰りたくて、病院では必死だったのだと思う。もう時間が無いことを知っているのだと思う。逝きたいのだと。。。母親にも、覚悟するよう伝えた・・・。

明日も実家へ行き、病院へ。何とか少しでも水分だけでも摂らせたいので、子猫用ミルクを買って行く予定。現在の望みは、ただ、苦しみが少ないように(祈)。

*1:確かに目に力はあるし、退院時と打って変わって「帰る!」と駄々を捏ねていた。

*2:どこか気付かない場所で漏らしている可能性はある。