2x2...人と文鳥の小さな群れ

シルバ@blanccasseのための備忘録

追悼・天才ヨウム@アレックス君

先日、いつもROM専でお邪魔しているblogにて訃報を知った。

私はTVでしかアレックス君のことを知らないけれど、ペッパーバーグ博士の著書を読んだこともないけれど*1掛川花鳥園ヨウム@アンソニー君を“ア”しか合ってないのに「アレックス君♪」と間違えて覚えてしまう位に、その影響は大きかった。残念というか何というか・・・どのように言えば、この気持ちを表現出来るのか分からない。

私は常々「動物たちには人間の感情だけでなく言葉も分かっている。ただ、言語器官の違いやコミュニケーション手段の違いにより、人間“”きちんと理解出来ないだけだ。」と思っている。アニマルコミュニケーション出来ないのは、人間側なのだ。

その点、アレックス君は、自分の感情や意思を人間の理解可能な手段で表現出来るという点で、本当に類い希なヨウムであった。。。

我が家の文鳥たち、実家の猫たち。いずれの言葉も中々きちんと理解してやれていない不甲斐ない私。でもね。アレックス君のことを忘れずに、分かろうと努力し続けることだけは、しようと改めて思う。

遠く辺境logの片隅からではあるけれど。アレックス君のご冥福を心よりお祈り申し上げます(祈)。

「鳥類の脳」研究に多大な貢献、賢いオウムが死亡 米国
2007.09.13 Web posted at:18:50 JST - CNN/AP

マサチューセッツ州ウォルタム──米ブランダイス大学で、30年にわたって鳥類の脳研究に多大な貢献をしてきたオウムの仲間、ヨウムのアレックスが今月7日、死んだ。アレックスと一緒に研究を続けてきたアイリーン・ペパーバーグさんが明らかにした。アレックスの死に、研究者達が強いショックと悲しみに襲われ、なかなか公表できなかったという。

アレックスは7日に、カゴのなかで死んでいるのが見つかった。ヨウムの寿命は、50年ほどとされている。

アレックスは、数を0から6まで数えることができ、色を区別したり、自分の不満を伝えることができるなど、賢いヨウムとして知られていた。

ペパーバーグさんが1973年にペットショップで購入し、アレックスと名付けてさまざまな研究に付き合ってきた。

アレックスが言葉を覚えたり、物事を認識していく過程は、鳥類の脳に関する研究に大いに役立った。アレックスは数を数えるほか、7つの色と5つの形を見分けることができ、自分の欲求や不満を表現することができた。

また、研究室にいた他のオウム2羽に、言葉を「教えること」が出来たという。しかし、この点については、研究者の話し言葉を「真似て」いただけかもしれない。

しかし、ペパーバーグさんは、アレックスと会話していたという。「『いい子だね、大好きよ』と言えば、『私も大好き』と答えてくれたし、『また明日ね』と声をかければ、『そうだね、また明日ね』と返してくれた」と、話した最後の夜を「いつも通りだったのに」と悲しんでいる。

CNN Newsより

「知能は5歳児並み」世界一賢いオウム、アレックス死去
2007年09月13日 11:01 発信地:ウォルサム/英国

【9月13日 AFP】高度なおしゃべりをすることで世界的に有名なオウムのアレックスが、7日に31歳の生涯を閉じた。アレックスの飼い主であるアイリーン・ペッパーバーグ博士(比較心理学)が明らかにした。死因は自然死だったという。

アレックスは、ペッパーバーグ博士から100以上の英単語を教え込まれ、「僕は〜をしたい」「僕は〜に行きたい」など、目的語や目的地を入れた簡単な会話をすることができた。また、50の物体、7つの色、5つの形を認識し、数を6つまで数えることもできた。「彼は2歳児の感情と5歳児の知性を持っていた」と同博士は指摘する。

ハーバード大学とブランダイス大学で教べんをとる同博士は、アレックスを紹介するウェブサイト(www.alexfoundation.org)に次のような追悼文を寄せた。「彼は『オウムは人の言葉を無意識にまねるだけ』という固定観念をくつがえしてくれた。彼は大いなる遺産を残した。鳥の心に対する一般概念を変えただけでなく、バカを表す『bird brain(鳥の脳みそ)』という言葉への認識も変えたのだ」

なお、アレックスは死ぬ前日の夜、自分を鳥かごに入れて去ろうとする博士に「じゃあね、また明日。君を愛してるよ」と声をかけたという。

AFP BB Newsより

*1:すごく興味はあるのだが、何分専門書でめちゃくちゃ高価なのである(汗)。