2x2...人と文鳥の小さな群れ

シルバ@blanccasseのための備忘録

きっと抱きしめる


テリトリーに生える木々
海松は逝ってしまった。

ここ暫く、ずっと容態は安定していて。体重の推移する範囲も2.42〜2.52kgと高めになり、一時はMAXで2.55kgを記録。体重が戻ると共に、毛艶も大分良くなっていた。発作もずっと起こしていなかった。寒くなり、じっと寝ている時間こそ増えていたけれど、潜り込んで暖まってうつらうつらと一日を過ごしているだけで、何も問題は無いと思っていた。

食糞尿だって、全て一定していたのだ。本当に、安定していると思っていた。思ってた。年を越せるかとまで思ってた。

なのに、突然。逝ってしまった。。。

独りで、誰にも看取られずに、逝ってしまった海松。後悔していないとか、悲しくないと言ったら嘘になる。けれど、身も世もない程に悲しいと言っても嘘だ。いつも通りの日常を変わらず過ごしながら、何処かが虚ろで、悲しみの気配が澱んでいるだけ。悲しみだけなら、友人の突然死の方が辛かった。

海松には、何度も「いつでも好きな時に逝っていいよ。」と話していた。生き物は須く死ぬ。私も。誰もが。だから。だけど。でも、海松との絆は、この程度では切れない。きっと今頃、長い間果たせなかったテリトリーの見回りに大忙しだろう。沢山遊んで、沢山悪戯をして、そして、絶対に、私のところへ還ってくる。やっと自由に飛んで来れる。姿こそ無くても、飽きるまで傍に居て、行きたくなったら天へと還るのだ。

霊感どころか虫の知らせも無かった私には、きっと海松がいても分からないだろう。でも、知っている。信じているのではなく、知っている。約束だから。身体で抱きしめることは、もう二度と出来ないけれど、海松の魂が還って来たら、無意識でもきっと私の魂が抱きしめる。約束したのだ。

長い長い間、ご苦労さま。本当にありがとう。もういいからね、おかあちゃと一緒にいよう。