2x2...人と文鳥の小さな群れ

シルバ@blanccasseのための備忘録

身体は亀の歩み、行動は兎のジャンプで

子犬ちゃんが外作業予定日だったため、21日は代休を取っていたシルバ。前日のことを話し合いつつ、二人で挿し餌の支度をする。有り難いことに、麹塵は生きていてくれたのだ。

聞いた当初は、シルバの方針に懐疑的だった子犬ちゃん。でも、最初の挿し餌が終わった頃には納得してくれていた。もしコクシジウムの治りが遅くとも、そんなこと以前に、死んでしまっては何にもならない。まずは生きること。生かすこと。どんなに嫌われても構わない。生きて、元気で、みんなで一緒にいるために。

復活の兆候@12/21


ふんぞり返る麹塵
どきどきしながらカバーを捲る。麹塵がくるっと目を開ける。その姿を見て、心底安堵する。「良かった・・・深夜の挿し餌をしなくても、生きていてくれた。。。」そんな気持ち。ちょっと安心したところで、二種挿し餌の準備に入る。

正直、二種類用意するのは手間*1。無理に食べさせるのもどうかと思う。でも、食べてくれなければなんにもならない。そのための手間なら惜しむまい・・・例え、挿し餌体勢を取らされた傍から、私の顔を見上げて首を竦めるようになってもねっ!(やれやれ)

この日は、朝一挿し餌前体重も16.0g有り、前日のような肝の縮む思いはせず。挿し餌時、体重を量る度にどきどきしたが、これも前日と違って急激に減ることは無かった。毎餌1.5〜2g食べさせることが出来、挿し餌後体重ではあっても初めて20g超えを果たせた。最終挿し餌後体重20.5g*2

しかし・・・ちょびっとだけでも元気になってきたと思ったら、途端に生意気さ加減も増し、夜の挿し餌時には逃げ出そうと企むようになった。ほんの二日前、19日にやっと初めて立ち、20日に初めてカキカキしたばかりだというのに、今日はもう、うろうろ逃げ出そうとは・・・生意気な小僧である(憮然)。

ちなみに午前中、前日留守番電話を残してしまった病院から連絡が来た。当然のことながら、大層心配を掛けてしまったようで、状況を説明しつつ自分の馬鹿さ加減に恥じ入ることとなった。本当に申し訳ない。。。(反省)

我が侭気侭が文鳥の正義@12/22

朝一挿し餌前体重17.5g、最終挿し餌後体重20.0g。食事量1.5〜2g。

文鳥が鳥目だというのは勿論嘘で、薄暗い中でも現代日本人程度には夜目が利く。それは分かっていたのだが、麹塵は、「ちびすけは寝る時間!」と幾ら言っても無視する気らしい。

お迎え当初から麹塵は、レティがどれだけ呼び鳴きしようと人間共が音を立てようと、自分が眠い時にはこそとも動かず声も上げず、次の挿し餌までの数時間、閉じられたカバーを眺めながら“死んでいるのではあるまいか”と案じる二人と一羽を丸っきり放置してくれる。

寝たい時は寝る。断固寝る。誰が何と言おうと寝るったら寝る。文句があれば別だけど。聞いてくれなきゃ嫌だけど。お腹が減ったら別だけど。“すぐに”しかも“美味しい”ものが欲しいけど。ねちょねちょなんて論外だけど。。。麹塵談。

・・・うん・・まぁ、これはちびすけとしては理想的な態度だ(たぶん)。レティは不満顔だが、許す。シルバは大人だ。良しとしよう。しかし、幾ら眠くないからと言って、遊び呆けるというのは如何なものかと思う。

一体誰に教わったのか、それともこれも文鳥界の伝統なのか、どうしても午前中は遊びたい麹塵。昨日まではカタカタカタカタ・・微妙な音を立て、敷き材にしている牧草を引っ張り出しては飽きずに囓っていた。不審な物音に、今日は一体何をやっているのかと思いきや、もう羽ばたく練習を始めていた。・・・薄暗い中で(汗)。

えーーー・・バサバサカタカタ五月蠅いのですが?まだ無駄な体力は温存して身体を作る方へ回して頂きたいのですが?・・・え?これも成長の証だから仕方ない?ほっほぉ。。。なら、きちんと自分で口を開けて、そのう一杯食べてくれるんでしょうねぇえええ?・・なにぃーっ!?それは無理だとぉおおおっ!?◯※●▽@■○♯☆◎※♯・・・!!

本当に、全く、言うことを聞かない。挙げ句、挿し餌時にカバーを外すと、レティの方へと延々騒ぎながらジャンプを繰り返すようになったのだ。。。だから。その体力をだね・・・・・・・・・誰に似たんだろ・・(こっそり)。

好き嫌いの謎@12/23

朝一挿し餌前体重17.0g、最終挿し餌後体重21.5g。食事量1.5〜2.5g。


またしてもピンボケ麹塵
この日、朝から次回通院時のコクシジウム検査用に、麹塵のチョスを集め始める。乾燥した糞は不可とのことで、挿し餌時にしようものなら、当の麹塵そっちのけで収集に努める。集めたチョスはラップ後、タッパーに入れ・・・冷蔵庫へ(汗)。潔癖症とは程遠い、我が家だから為せる技か?(滝汗)

麹塵はというと、昨日より更に元気を取り戻し、益々反抗的な態度を見せる(慨嘆)。レティを呼ぶ声も大きくなり、頭を振り身を捩って逃げる動作も確実に力を増している。ちょっと手を離した隙を見計らっては逃げ出すことも覚えた。昨日、一昨日と警戒音を上げなかったレティが、その騒ぎを目にして、再び“ギョッギョッギョッ!”と言い始める始末。。。いや、殺そうとしているわけじゃないからさー(憮然)。

どんな生き物でもそうだとは云え。覚えて欲しくないことばかりを覚え、好き勝手なことしかしないのはどういう了見だろうと考えつつ、じっと手を見る。。。人間って損臭い(やれやれ)。

挿し餌(というか、でろでろ餌)が大嫌いな麹塵、そのくせ人間の手指は大好きなのである(苦笑)。挿し餌をしているのも同じ手。同じ指。なのに、プラケースに入れた指には口を開けるし、差し出した手にも乗る。嫌々して飛ばしまくる粟粒量は日に日に増え、床中水玉模様にしているというのに、挿し餌後の抱っこは大好きで、むしろ乗りたがる。「嫌なことする!」と文句を言う癖に、全然嫌う様子が無いのは・・・何故!?

うーん・・・・・やはり、レティが「その手はレッちゃんの!ずるいずるいずるいっ!!レッちゃんが抱っこなのーーーっ!!」と絶叫しているせいなんだろうか(謎)。

時期を外した栄養不良は取り返し不可@12/24

朝一挿し餌前体重17.5g、最終挿し餌後体重21.5g。食事量1.5〜2.0g。


きくの二段頭(麹塵)
朝、カバーを開けて唖然。前夜、チョス収集のために敷き材の上に載せていたキッチンペーパーが、チョスだらけでまだらになっていた(汗)。夜の間に干涸らびた小さめのチョスが十個程度。駆虫剤が効いたのか整腸剤が効いたのか両方か、随分と消化能力が上がっているとの実感が湧いてくる。

また、足の指の力も付いてきて、しっかり掴まれるようになった。指に乗せて移動しても大丈夫。ふらつかない・・・ちょっと尖った爪が痛いけど(汗)。

しかし・・・麹塵の頭は変。。。誰か(親文鳥?)に毟られたのか、どうも羽軸が開かないと思っていた後頭部、どうやら禿げであると判明。それによって二段頭になっていて、なんというのか・・・・・・・・・お相撲さんとか特別太った人の後頭部みたいな形になっているのだ(むー)。

まだ全体的に小さいせいと思いたいのだが、頭も小さく目も小さく、寸詰まり体型。何より羽根が、画像で拝見する他所様の雛ひなよりもっと、ふわふわもけもけ。なんだかちょっと覚えのある感じ・・・そう、朱華である(遠い目)。我が家に来た頃の、水浴びする度にずぶ濡れになっていた頃の朱華。栄養不良確定印付きの羽根だ(やれやれ)。

もうじき生後一ヶ月(たぶん)。早熟な子なら独り餌になり、水浴びも始める頃合いだろうが、この羽根では、当分水浴びは遠慮願いたいかも。。。(溜め息)

黒か白か、コクシジウム勝負の行方@12/25

朝一挿し餌前体重18.5g、最終挿し餌後体重21.5g。食事量1.5〜2.5g。

病院へは子犬ちゃんが作業の合間に連れて行ってくれた。まずは受付の看護師にも医師にも先日の件を謝り倒すことからスタート(汗)。笑って許してくださったそうだが・・・いやはや何ともはや(滝汗)。

初めて朝一挿し餌前体重が18.0gを超えたこの日。診察時体重19.0g。まだまだちびすけには違いないが、それでも医師に「まずは20.gを目標にがんばって食べて貰いたいところですが、それでも18.0gあれば、まぁ安心出来ますね。」と言われたらしい。また、麹塵程度の体格で、五回/日の挿し餌であれば、一回に1.5〜2g程度食べれば十分とのこと。「もっと食べさせなきゃ!早く大きくしなくちゃ!(焦)」と、ほとんど強迫観念のように思い詰めていた人間共にとっては、これ以上の言葉はない。挿し餌対決の苦闘の日々を思うと、人間共としては感無量である(感涙)。

そのう・糞便検査の結果も良好。未消化糞も無くなり、コクシジウムも検出されなかったとのこと。整腸剤だけは念のため暫く続行となったが、取り敢えずは飲ませた甲斐があったというもの。ただ、しつこい寄生虫なので、一旦駆虫剤を止めて様子を見、もう一度再検査。その際にも未検出となれば、晴れて無事解放。駄目なら再度投薬となるらしい。

しかし、チョスは持って行き過ぎだったそうで(汗)。「次回は前日分、六個程度あれば大丈夫ですよ(笑)。」と言われたとか。しかも帰り際、チョス入りタッパーの返却を受ける際、看護師に「あのー・・・中身は捨ててしまっても良いでしょうか?(汗)」と聞かれたそうな(笑)。赤面した子犬ちゃん、「捨ててください!」と焦って答えたらしいのだが、「いやあの、一応お預かりしたものなので、お聞きしないと(笑)。」とは真面目な看護師談(笑)。

挿し餌についても、にちゃにちゃを嫌がるので二種挿し餌とし、パウダーフードのメーカーも変更したと伝えたところ、比率も含め、“まずは食べること優先”という方針に同意を得ることが出来たそうで、これも一安心。


病院特製1mlシリンジ@挿し餌用
もっとも、医師が文鳥雛を育てた際には、1mlシリンジを使用してでろでろ餌を与えても嫌がらなかったそうで、プラケースに手を入れた途端、口を開けて餌をねだる麹塵に、これで挿し餌嫌いとは・・と不思議がられたらしい。えぇ、我が家でもそう思いますですよ・・・(涙)。それでも好きなのは指先だけで、いつまで経っても口を開けるのは最初の一口二口なんですよーーー(泣)*3

ただ、1mlシリンジについては、40度程度の温度でなら変形しないとの新情報が!そうかー。シリンジでパウダーフードを掻き回したり、湯煎用の熱湯に放り込んだりしていたのがまずかったのかー(汗)。

加えてシリンジの加工についても、有益情報入手!先端部をカットする際、ほんの気持ち残すようにし、更に切断部をライターなどで炙って丸めれば安全な上、ストッパー付きに出来るらしい。もっとも、親切な医師と看護師が加工済み1mlシリンジを分けてくれたため、我が家では試していないので“ほんの気持ち”がどの程度なのかは謎・・・すみません(汗)。何方か詳しくご存知の方がおいででしたら教えてください!(ぺこり)

ちなみに。前回通院時、珍しい名前だからと看護師に由来を尋ねられていた子犬ちゃん。今回改めてそれを伝えたところ、「えーっ!文鳥さんにそんな名前を付けたら、益々言うこと聞かなくなっちゃいますよぉ!(笑)」とかなんとか言われたらしいのだが。。。「こんな名前にしたから反抗的なのではありませんっ!如何にも生意気な顔だったから、こんな名前になったんです!!」と、強く主張しておきたい(シルバのせいじゃないやい・ぶーたれ)。

さてさて。。。

こうして無事二回(三回?)目の通院を終えた麹塵。行動だけは一人前、なのに身体は半人前。生意気で反抗的で、でも既に対人間悩殺技も備えた立派な文鳥。本来ならば、そろそろ日中のみでも雛用ケージへ移し、独り餌のための準備期間に入るべきなのだが・・・どうなることやら。

診療費

項目 内訳 小計
再診料 1,000×1 ¥1,000-
そのう・糞便検査料 1,000×1 ¥1,000-
1mlシリンジ 30×2 ¥60-
合計   ¥2,060-

*1:まだ消化機能に対する不安があるため、粟玉を熱湯に浸している間に、レンジで60度のお湯を用意しパウダーフードを。それが出来た頃、丁度粟玉が良い加減になっているので、スペシャルパウダー等を入れ伝統食を完成させる。で、この二種にそれぞれ薬を加えた後、湯煎しつつ調理用温度計と睨めっこ・・・。

*2:まだ一日五回挿し餌中。無理に与えていなかった19日は六回、20日は八回。しっかり食べれば五回/日でも多いはずなのだが・・・あぁぁ(嘆)。普通の雛は、一体どれ位食べるのだろうか(嘆)。

*3:ちなみに挿し餌技術が幾ら向上しても、同時に麹塵の逃げる技術も向上してしまうため、攻防戦はきれいな正比例を描いて拮抗状態のままである(涙)。