2x2...人と文鳥の小さな群れ

シルバ@blanccasseのための備忘録

曲がった羽根顛末・その二

ちょっと身体も心も疲れてしまって不調*1。一週間、逃避生活*2。。。そんな中でも、常に頭は朱華のことで一杯。もう本当に・・・ねぇ(溜め息)。

病院にて


まだマシな頃の朱華
土曜日(5/12)の夕方。つい先日訪れた際には右翼三本がない程度で、左翼は全部揃っていたはずの朱華。その朱華の。見るも無惨に変わり果てた姿を前に、あれからも次々と曲げてしまい、墜落寸前飛行になっていることを医師に切々と訴える。

切っても切っても次の羽根を曲げてしまい、全部の羽根を駄目にしてしまいそうなこと。もし羽根全滅の憂き目を見ることとなったら、飛べないばかりか、墜落による事故の可能性があるのではないか、ということ。切った羽根は次の換羽まで生え替わらないので、このままでは一年もの間、事故の可能性を抱えて生活することになること*3。羽根を抜くことで生え替わらせることが可能なら、是非そうしてやりたいこと。が、抜く時の力加減などが分からないこと。なるべく朱華に負担を掛けずに抜いてやりたいので、それを教えて欲しいということ。。。

しかし。

医師の意見は「お薦め出来ません!」。。。

その理由は(溜め息)。

  • 初列風切り羽は骨に近い部分から生えている*4ので、抜け難い*5
  • 骨の上に薄皮一枚のような状態で羽根が生えているので、血管や神経に近いため、すごく痛い(らしい)*6
  • 抜く羽根付近の血管を傷付けて出血させる、或いは炎症を起こす可能性がある。
  • 翼先端は、人間の手首のように細い骨が二本交差しているので、ちょっとした加減でヒビを入れてしまう可能性がある。
  • 万が一毛根を傷付けた場合、二度と羽根が生えなくなる可能性がある。

そして。医師の見解としては。

「現在はまだ、次列風切り羽根を抜くまでには至っていないので、曲げている羽根を切らず、そこへ意識を集中させることで他への被害を防ぎ、換羽を待つことをお薦めします。」とのこと。。。

結局。手本を見せて頂くことは出来ず、悄然と病院を後にすることとなったのである(溜め息)。

医師の意見は、その立場からして理解出来る。そもそも病院とは“傷病鳥”の訪れる場所。何事もなく、無事に羽根を抜くことが出来た飼い主が、この件に関して病院を訪れることはないであろうし、無事に済んだ経験を持つ飼い主が、他の理由で通院している最中に、殊更医師に報告しようとするとも思えない。であれば。医師が診るのは、必然的に、常に、“失敗して慌ててやってくる飼い主”ということになる。

また、我が家の掛かり付け医は、中〜大型インコ(オウム)の飼育者としては経験を積んでいらしても、文鳥に関してはそれ程飼育経験がない方のようにお見受けしている(あくまで推測)。もしそうだとしたら。文鳥の毛引きに関して、医師としての経験はあっても、飼育者としての経験は無いとしても不思議ではないし、この件に関して否定的な見解を持つのは理解出来るのだ。

でもね。理解は出来る。出来るけれどもね。

混迷迷走思考回路

一方で先輩飼育者の方々の“簡単に抜ける”という経験談も、医師に何と言われようと疑う気持ちには微塵もなれないし、羽根を抜くことを薦めてくださる理由も、よく理解出来るのである。

こんばんは。
結構抵抗がある人が多いですが、抜くのは切るのより楽です。髪を抜くのと同じで、一瞬力を入れて引っ張れば良いだけです。その時ちょっとねじり加減にすると、驚くほどやすやすと抜けます。

文鳥的な毛引きは、お写真*7のように、風切り羽をねぶりまわしてグシャグシャにしてしまうのですが、ストレスよりも偶然の要素が大きいように思います。たまたま毛づくろいした際に風切りが1枚折りたたみ角度がおかしかったりして、文鳥の視界に入ると(文鳥は後方も視野の内です)、気になってかじって曲げてしまい、曲がると折りたためませんから、ますます気になりひどくなり、イライラして、横の羽も曲げ、さらに混乱し・・・、となるようです。つまり、ストレスでなると言うより、偶然から自分で曲げたことによりストレスが募るようなのです。困ったものですね。

こうなった時は抜く以外にないと、経験上私は考えています。お湯に浸して整形しても、また曲げてしまい、放っておけば風切りの大半がボロボロになり飛べなくなってしまうからです。また、切るとしたら根元の方から切らねばならず、それは抜くのと状況は同じながら、新しい羽が生えてこない点で、文鳥にとってはなはだ不都合だと思うからです。

文鳥のためなので、痛みは一瞬で済むように、恐がらず速やかにがんばってください!

※強調は引用者による。文鳥団地の生活 】ー 画像掲示板 No.10430 ー ジャクポーさまの返信より

代表してジャクポーさまの返信を取り上げさせて頂いたが、他の方々の発言を拝見しても、力加減のコツさえ掴めれば、文鳥に負担を強いずに抜くことは可能なのだと思う。勿論、前提として“コツさえ掴めれば”

また、朱華の様子を見ていると、ジャクポーさまの仰る通り、「放っておけば風切りの大半がボロボロになり飛べなくなってしまう」というのは明かで、医師の言うような「そこへ意識を集中させることで他への被害を防」ぐことは無謀な策に思えるのだ。何せ朱華。病院へ行った時に曲げていた羽根は、囓り倒して噛み千切ってしまい、現在曲げている羽根は左翼に五枚を数え次列突入、もっと深刻な事態に陥っているのである(盛大な溜め息)。


なんの話?(朱華)
ただ・・・ここで問題が二つ。

一つには、私にコツが掴めていないこと。

初列風切り羽根は既に切ってあるので指ではしっかり掴むことが出来ず、ペンチ片手に引き抜こうとしたのだが・・・失敗。子犬ちゃんに「どのくらいの力でやったの?」と聞かれ、指を借りて実演してみせたのであるが、「・・・それじゃあ無理なんじゃん?」と、あっさり(泣)*8

でもでもっ!力を入れすぎて失敗した場合には、医師の話してくれたような事態になるということもまた、疑いようのない事実なのである。それを思うと、怖いのだ。ものすごく。怖い。

それでも何度か、更に力を込めて引っ張ってみたさ。捻ってね。でも。抜けない。。。朱華が日中の放鳥を嫌がるようになっただけ*9で、まだ力が足りないらしい。。。一体どの程度の力を加えたら良いのか・・・・・私には分からないのである。

二つめは、綺麗に抜いたとしても、朱華がまた繰り返す危険性があるということ。

一度は良い。でも、立て続けに二度、三度と繰り返し抜いた場合、毛根を痛めて二度と羽根が生えなくなるという可能性は否定し切れない*10。もし、そんな事態になったら?(涙)

今回の事態。朱華は羽繕いが下手なので、それが契機になったということは当然考え得る。他の文鳥がどうかは知らないが、朱華に限って云えば、羽根を根本から切っても、その短い羽根が気に障って仕方がないらしく、それを引っ張ろうとして失敗、他の羽根を八つ当たり気味に曲げている可能性は大きい*11

しかし、ストレス由来だという可能性も捨てきれない。前回(去年)曲げてしまった時も、今回も、最初の一枚を曲げたのはいずれも私が不在の折。私がいないこと、それ自体がストレスになる程、朱華に愛されているとは思えないが、その間にレティと何か揉め事が起こり、ストレスを感じた可能性はあるからだ。

ここで問題になるのがどちらにしても原因不明ということ。それは、予防措置を取れない=再発を防げない、ということを意味するからである。。。

で、どうする?

原因不明。朱華がこの事態をどう考えているのかも不明。一週間何度やってもコツも掴めず、二度とやらない確証もない。。。

この状況下で。じゃあ、何が出来るのか。

ヘタレと罵られるかとは思うが。まずは懇々と朱華に訴え、言い聞かせる。その上で。抜けないまでも、この力加減でも、一通り全部の羽根を捻って引っ張ってみる。これしか思い付かない。

正直。私の言葉がきちんと朱華に通じているかは分からない。通じているはずだと思うだけ。それも、分かっていて無視されているような気がする今日この頃。でも、それでも、何とか。。。言い聞かせるというより、祈るような形でも。

正直。私の引っ張り方で効果があるかどうか、思いっ切り謎。やるだけ無駄かもしれないとさえ思う。掴まれることが嫌なだけにも見えるし*12。でも、次は上手く抜けるかもしれないし。切られて短くなった初列風切り羽を、朱華が自分で抜いていたので。今まで何度やっても抜けなかった羽根。自力で抜けたことに、少しでも関われているのかもしれないとも思うから。

本当はね。一番の理想は。このまま換羽がすぐに来て綺麗に再生し、二度とやらないこと*13。・・まぁ・・・それは夢、なのだろうけれども(溜め息)。

*1:神田祭に甥っ子連れで参加・・したら、盛大な筋肉痛と風邪に見舞われたのである。誰に貰ったんだろー(遠い目)。

*2:例によって例の如く。毎日本ばっっっかり読んでいた。運良く(悪く?)友人が段ボール一箱も貸してくれたので(苦笑)。

*3:我が家の文鳥たちの場合、昨年は秋〜冬の換羽は無かった。

*4:鳥の翼の構造として、身体に近い側から外側に近付くに従って筋肉が少なくなるとのこと・・・鶏の手羽先をイメージして頂くと分かり易いかと。

*5:尾羽などと異なり、飛ぶために重要な位置を占める羽根なので、抜け難くなっているとのこと。

*6:イメージとしては・・・神経等の集まった部分・・生爪を剥がす時??(汗)

*7:引用者注:5/8と11にblog掲載した朱華の写真付きで投稿していた。

*8:言葉で説明するとしたら・・・ピッと摘んで放す指先マッサージ程度の力加減。

*9:朱華は思いきりをつけないと飛び立てないようになっているので、外ではあっさり何度でも捕まる。なので脚力を活かして逃げられるケージ内から出て来ないのである。

*10:眉も抜き続けると二度と生えなくなると聞くじゃないか。

*11:実際、そんな姿を何度も見ている。

*12:今のところ、炎症を起こした様子も、酷く痛そうな様子もない。むしろ、暴れることによって翼を傷めないかということの方が心配。。。

*13:何故か全く関係のない、レティに換羽が再来している(溜め息)。